ブログ 定期考査今昔・2

定期考査今昔・2

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  12月14日(火)に期末考査も終わり、採点整理日を一日挟んで、16日(木)、17日(金)は考査講評(期末テストの解説・返却)でありました。生徒諸君はテストの点に一喜一憂しながらも、22日(水)の終業式までは試験休み。そしてその後に来る冬休みを前に、伸び伸びとした時間を過ごしていることと思います。

 さて、先回の学校における印刷機の進歩についての文章の続きを書きます。

 私が就職して間もなく、さすがに一枚一枚手刷りの謄写版印刷はすぐなくなり、電動で輪転機を回す印刷機に変わりました。印刷スピードは格段に速くなり、事務の担当者に委託するのではなく、教員個人個人が自分で印刷を担当。しかし、この印刷機も先回書いた蝋原紙をドラムに貼り付ける形で、やすりの上で蝋原紙に鉄筆をカリカリと走らせる原紙作りは変わりませんでしたから、テストの枚数はまだまだ1?2枚まで。しかも、500枚を超すと原紙がもたずに、特に罫線部分が破れてしまい、それ以上の印刷は不可能にという状態でありました。

 その後、原紙作りの機械による進歩が訪れます。

 まず、印刷機のドラムに巻き付ける専用の原紙が作られ、そこに紙に手書きしたものや本のコピーを焼き付ける機械が導入されました。左右が仕切られた長いドラムがあり、左に原稿、右に専用の原紙を巻き付け、スイッチを入れるとドラムが高速で回転し、ビニールが焼け焦げるような臭いと共に原稿の文字が少しずつ原紙に焼き付けられていくのです。つまり、今までやすりと鉄筆でやっていた蝋原紙への原稿書きを機械がやってくれるわけです。右のドラムの原紙に原稿が焼き付けられるとドラムの回転は止まり、原紙をはずして、その裏に付いている黒いフィルムをはがしたのを今度は電動印刷機のドラムに巻き付けて印刷をするのです。以前に比べたら格段に便利になりましたが、まだ鮮明度が低く、原稿が薄い鉛筆書きや色鉛筆だとうまく転写されず、社会や理科の図版の写真は真っ黒になってしまいましたし、印刷機のドラムに焼き付けた原紙を巻くのは人的作業でしたから、私のように手先が不器用な者は、うまくいかずにシワがよってしまい原紙をダメにして、また原紙の焼き直しにということもあったのです。この機械による原紙作りの時代はしばらく続きました。

 そして、昭和も終わる頃・・・、年賀状印刷で大評判になった「プリントごっこ」を開発した理想科学による新しい印刷機が学校に導入されることになったのです。原稿読み取りと印刷を同時に行うという画期的なもので、原稿は手書き、活字コピー何でもよく、最初はファックス式に原稿を吸い込んで内蔵された原紙に焼き付け、自動で印刷機のドラムに巻き付けて印刷をする形でしたが、その後、原稿はコピーと同じに板を上げたガラス面に置くだけという現在の形まで進歩しました。印刷速度も、原稿の耐久性も数段良くなり、テストの枚数はどんどん増えていきました。

 そして何より、印刷機の技術の進歩と並行して、原稿書きもワープロに代わり、これは、まずシャープの「書院」が、タッチペン方式をすぐに止めてキイボード入力のデスクトップ型を発売した頃から、学内ではほんの2?3年でほとんどの教員がワープロで原稿を打ち出しました。その後はパソコンの導入。パソコンのワープロソフト(ワード、一太郎)が当たり前になり、今では教員に一人1台のノートパソコンが机上に。こうした機械の進歩は文書の保存方法も変えました。昔は印刷した紙をそのままファイルしていたのですが、やがて、FD、CD-ROM、USB・・・と、今、昔を振り返りながら、その余りの進歩、変わりように驚きながら、いささか感無量でもあります。我々も生徒も字を書かなくなった、字がきたないまま訓練がなされず、漢字を覚えなくなった、さらにはメールが当たり前になり、手書きの手紙を書くこともまれになった・・・という困惑もあるのですが、それはまた別のお話。

 ということで、生徒諸君には不幸なことに、テストの枚数は年々増えていったという次第。もっともそれだけ十分な情報量と学習内容になっているわけですがら、嘆くことなくしっかり学習してくれることを願っています。

 いよいよ冬休み。まだ3学期を残していますが、年が変われば、新しい年度の年になります。3学期は上級学年への心構えを固める時です。新学期への準備の時です。生徒諸君には、心静かに今年を振り返り、己を見つめて、心新たに新しい年、平成23(2011)年を迎えてほしいと願っています。いい冬休みを。