ブログ 中3歴史 江戸切絵図を用いたアクティヴ・ラーニング

中3歴史 江戸切絵図を用いたアクティヴ・ラーニング

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 中学3年は5月に、校外研修として東京都心の班別自主行動を行います。数人からなる行動班に分かれ、事前に計画した行程を1日かけてたどってくるという研修です。既定の行動範囲内であれば、原則自由に訪問場所を決められますが、そのうちの1か所を、江戸時代の切絵図をもとに生徒に決めてもらうという課題を、歴史の授業で与えました。

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 江戸の切絵図には寺の名称や屋敷の所有者の名が記され、宅地や田畑なども色分けされているので視覚的にも分かりやすく、見るものを飽きさせません。およそ30枚の絵図で、現在の山手線のほぼ一周分の地域を網羅するようになっていますが、今回そのうちの約半分の絵図を用いて、歴史の時間に校外研修時の訪問場所を決めてもらいました。

 番号を付した切絵図には、さらにそれぞれ3か所の記号を付しておきます。班ごとに切絵図を持たせ、寺や通りの名称、水路や川の位置などをたよりに、付された記号の場所が現在のどのあたりかを推測します。最終的に記号は1か所にしぼり、研修時に実際にそこを訪れます。絵図に描かれた場所が、現在どのような状況となっているかを比較考察して、レポートにまとめるという課題です。

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 切絵図を見て訪問先を選ぶ作業は、歴史の授業時に図書館にて行いました。図書館では関連の書籍やガイドブックを調べたり、タブレットで検索した地図と照合したりして、どの班も熱心に話し合いながら、自分たちの行程に合致しそうな訪問先を探していました。横浜市民や神奈川県民が多い班は、東京の地名になじみがないため、現在の駅名のヒントとなる寺や通りの名を見つけてもスルーしてしまい、意外と苦労しているようでした。選んだ場所が現在のどこにあたるかという正解は後日発表しましたが、想定していない場所だと知った班は驚いたようです。

 この授業と研修を通じて、大きく様変わりした東京の姿を実感するとともに、所々に残る江戸時代の痕跡にふれて往時をしのんでくれることを期待しています。

文責: 中学3年社会科担当