ブログ 新企画【この人を見よ~Ecce homo】  初回はハンナ=アーレント

新企画【この人を見よ~Ecce homo】  初回はハンナ=アーレント

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「清話書林」の開館から、早いもので2年と半年が過ぎました。これまで、館内の整備と蔵書の拡充に追われてきましたが、おかげさまで一息つける状況となりました。

さて、この図書館は開館当初から、1階を会話の空間、2階を静かな読書の空間に分けるという機能を重視したコンセプトを強調してきました。しかし、本校の「知と教養」の拠点としての活動については、これまでの取り組みがささやかなものであるか、後手に回っていたという感じがしています。

もちろん「知と教養」の拠点にふさわしい蔵書を、今後も充実させていく予定でいますが、それだけでなく展示やイベントなどをつうじて、本校の中高生にこちらから積極的に発信していくこともより一層求められています。

そこで、これからの図書館企画として、これまでよりも高次の内容の展示やイベントを皆さんに提供していくこととしました。

 

その第一弾として、作家・思想家を一人ずつとりあげて館内(2階)を飾る特別企画、その名も、【この人を見よ(Ecce homo)】。

 

早速11月に取り上げるのは、ユダヤ系女性政治思想家のハンナ=アーレント(Hannah Arendt)です。高校生にはやや難解で、高校生で原書(邦訳)を読破する人なんかほとんどいないであろうと思われる人。

とはいえ、大学に進学して、あるいは社会に出てから何らかの職業に従事して、その時に名前だけでも知っておきたい人。もちろん過去や現代において、世界中の人びとに少なからぬ思想的、学問的影響を与えた人。それだけに、皆さんがいつかは名前だけでなく、その人の思想や言動にまで関心を向けてほしい人。

最初に取りあげる思想家として、彼女(アーレント)がこの企画の主旨にもっとも適任ではないかと考えました。そして、今後も、そのような作家や思想家を、定期的に図書館で紹介していくことにします。

 

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決して読書が好きでない人でも、読書の経験がほとんどない人でも、何かしら意識してもらえるよう、時に挑発的に、時になぞかけのように館内で皆さんに紹介し続けたいと思います。とりわけ自習時間にしか図書館を訪れることのない人に、少しでも意識させることがねらいです。

ですから、図書館を訪れた際には、こちらからの問いかけを気にかけてみてください。ぜひ2階の展示物や書架にも視線を向けてみてください。きっといつの日か、この図書館で知った作家や、接した書物が、皆さんの知の欲求を満たし、思考やアイデアの糧となることでしょう。

いよいよ11月から【この人を見よ(Ecce homo)】シリーズのスタートです。皆さんのお越しを図書館で心待ちにしています。

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【文責:図書館運営員会】