ブログ 教養講座:「マリー・アントワネット展」にいこう

教養講座:「マリー・アントワネット展」にいこう

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 2016年11月24日午後、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催中の「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展」にいく教養講座を実施しました(展示期間は2016年10月25日から2017年2月26日までです)。本校の歴史のカリキュラムでいうと、マリー・アントワネットが生きた時代の18世紀ヨーロッパ史は中学3年生で学ぶので、すでに授業でやっている学年ということで、中3・高1を対象としました。


 知識の深さによって展示品の見方も変わるので、改めて事前講義をしたうえで学校を出発しました。今回、肖像画の多い展示内容となっていますが、特筆すべき画家を一人あげるとすれば、エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランという女性です(池田理代子氏の漫画「ベルサイユのばら」にも少し登場します)。政略結婚でフランス(ブルボン家)に嫁いだアントワネットは、オーストリアのハプスブルク家出身ですが、その血筋の人物は面長で額が広く、唇がやや厚いといった特徴をもっていました。ル・ブランは、これらの特徴を入れつつ、アントワネットの美しい肖像画を多く描きました。


以下、生徒のアンケートから抜粋します。


〇事前講義では、マリー・アントワネットという人物の生い立ちや、一般的な評価を改めて認識することができたと思います。彼女はある意味、子どものように純心で自由気ままかつ温室育ちであったがゆえに、恨みを買ってしまったスケープゴートだったのだと、今回の教養講座に参加して、改めて思いました。展覧会では、展示物のクオリティが高く、ただただ驚くばかりでした。また、美術品の華美さが際立っていたと思います。(中3)

〇十分な数の展示品があり、見ていて楽しかったです。彼女が天使のように描かれていた絵画が印象的でした。(高1)

 世界史教員としても、改めてマリー・アントワネットの息づかいを感じることのできる展覧会でした。とくに、彼女の「子どもたちを愛するふつうの女性」という側面を思うと、革命の中で最終的に子どもと引き離され、処刑された悲劇性がより強く印象づけられます。ちなみに、死刑執行人の方にも激動の人生があります(参照:安達正勝『死刑執行人サンソン:国王ルイ十六世の首を刎ねた男』(集英社新書、2003年)。こうした人間ドラマを複合的に学ぶことも、歴史を学習する醍醐味ですね。


(文責:教養講座担当 橋本)

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