ブログ 教養講座「一神教を信仰するとはどういうことか」第1日目が終了しました

教養講座「一神教を信仰するとはどういうことか」第1日目が終了しました

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図書館が主催する夏休み前の教養講座企画、「一神教を信仰するとはどういうことか」の第1日目を、7月13日(土)に実施しました。

この講座は、宗教のなかでも日本人になじみの薄い一神教について理解を深めることがねらいです。とりわけクリスマスやバレンタインデーなどのイベントを通して接しているキリスト教と、戦争やテロなどのニュースを通じて知ることの多いイスラム教の2つの宗教をとりあげます。第1日目はそれぞれの施設を実際に訪問し、「これらの一神教が日本でどのように信仰されているのか」「そもそも一神教を信仰するとは何を意味するのか」ということを理解し体感してもらいました。もちろんこの企画では特定の宗教を信じることを強制したり否定したりするわけではありません。現在のグローバル化した時代に求められる資質の一つを学習する機会として参加希望の生徒を募ったところ、中学2年から高校二年までの14名の生徒が参加してくれました。

午前中は代々木上原にあるイスラム教のモスク「東京ジャーミイ」を訪問しました。広報担当の下山氏のガイドのもとで、イスラム教の歴史や考え方などを紹介していただいたほか、モスクの中も案内していただきました。お話の中で特に印象に残ったのは、「1日5回の礼拝が面倒なことではないか」という質問に対して、「5回の礼拝は1日何度も食事することと同じ意味で、食事をとることが体をつくる糧となるなら礼拝は心の糧なのです」と答えられたことです。その礼拝を見学することも自由で、むしろ積極的に人に見てもらうことがよしとされているとのことでした。タイミングよくお昼の礼拝も見学することができ、イスラム教に対して漠然と抱いていたイメージが大きく変わったのではないか、と思います。

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午後は江戸川橋のカトリック教会「東京カテドラル関口教会」を訪問し、主任神父の天本氏に、大聖堂をはじめとする施設を案内していただきました。そして「カトリックの教え」をお話しいただいたほか、生徒とのディスカッションの時間も設けていただき、LGBTについての問題やAIの発達、科学とのバランスなど、現代社会におけるカトリックのあり方についても率直なご意見をうかがうことができました。とりわけ宗教と科学の関係については、直前に本校の講演会で、石黒先生からロボットやアンドロイドの現状と未来の話を聞いたばかりでしたから、神を信仰する意味にとどまらず人間とは何かという根源的な問いにまでキリスト教の視点から考えさせられる貴重な時間となりました。

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どちらの施設も、「実際に自分で見聞きすることの大切さ」を改めて感じさせてくれる、大変実りのある体験ができました。参加した生徒同様に、引率した教員たちにとっても充実した学びの機会となりました。

今回の施設訪問を通して感じたことや考えたことを踏まえて、7月16日には第2日目のプログラムとして、生徒同士の意見を聞きながら、「一神教を信仰する」ということについて議論していきたいと思っています。今日の生徒たちの様子からは、活発で示唆に富んだ議論が展開されるのではないか、と期待が高まります。

(文責:図書館司書教諭)