令和2年度神奈川県高等学校ボクシング新人大会および令和2年度第10回関東UJボクシング大会県予選会結果報告
11/1(日)、11/3日(火)、11/8日(日)、11/15(日)の4日間にわたって、神奈川県高等学校ボクシング新人大会と関東UJボクシング大会県予選会が県立スポーツセンターにて開催され、本校ボクシング部から高校新人戦に5名、UJ県予選に1名の選手が出場しました。
試合結果と寸評
11/1(日)
UJ関東予選
中学生54kg級 決勝
鹿島丈陽(中3)VS大胡晴哉選手(INOUE BOXING&SPORTS GYM) RSC負け 1R 1'27"
鹿島は今大会がデビュー戦。一方大胡選手はアンダージュニアで戦績を重ねている強豪選手。序盤からパンチの応酬になり、パワーと経験で勝る大胡選手に対して、鹿島も必死にパンチを返して応戦したが、やはりキャリアの差は劣勢を覆すまでにはいたらなかった。ただ、デビュー戦で緊張もあったと思うが、きちんと相手を見てパンチを返そうとした姿勢はこれからにつながるものであると思う。次戦を見据えて練習を積んでいこう。
11/3(火)
高校新人戦
ライトフライ級 1回戦
末永龍和(高一)VS阿部一力選手(武相) RSC負け 2R 0'49"
末永はこれがデビュー戦。阿部選手はアンダージュニアでも実績を積み上げてきた強豪選手だった。強打で攻めてくる阿部選手に対して、経験値の差はいかんとのしがたく、劣勢ではあるものの、末永は得意のフットワークを使って何とか決定打を浴びずに1ラウンドを終える。ただ、さすがに2ラウンド目はつかまってRSC負けを喫した。しかし強豪の阿部選手を相手に1ラウンド逃げ切ったのは評価できる。あとは自分からの攻撃につなげていければと思う。まだ左ストレートがスムーズに出ない場面も多いので、動きながらパンチを出していけるとよい。これから練習を積んでいきたい。
フライ級 1回戦
金子悠生(高一)VS吉川健介選手(武相) RSC勝ち 2R 1'32"
金子は相手の動きをよく見て、距離をはかり、うまく距離をつめて自分の得意距離で連打を出す得意のパターンで、的確に相手をとらえた。危なげなくRSC勝ち。公式戦初勝利をあげた。コロナで練習に制限がある中でもトレーニングなどに積極的に取り組んでがんばってきた。その成果のあらわれた試合だったと思う。また、今年度副部長となり、部長の齋藤とともに率先してよく部を率いてくれた。そのがんばりで着実に力をつけた。以前のようにあわてることなく、冷静にパンチを出せるようになったことは大きい。これからの活躍を期待させる勝利だった。
11/8(日)
フライ級準決勝
金子悠生(高一)VS金子昂司選手(武相) RSC勝ち 1R 1'59"
金子は初戦に引き続き、落ち着いて試合を運んだ。頭を振りながら、距離を詰めて、的確に連打につなげる。早々に1回目のダウンを取り、1ラウンドの終わり際にもダウンを取ってRSC勝ちをおさめた。試合で自分のボクシングが展開できるようになってきた。ただ、1回目のダウンの後は少しあわてて力む癖が出たか。力んで大振りになったパンチが多かった。このあたりを修正していきたい。
バンタム級準決勝
齋藤奨(高二)VS西村寧央(高一) 斎藤のRSC勝ち 2R 2R 1'19"
同士うちとなったバンタム級の準決勝、切れのいい左ストレートを武器にアウトボクシングをしたい西村と自分の得意距離に持ち込んで着実な連打でポイントを奪いたい齋藤との対戦となった。1ラウンド目序盤、西村の左ストレートが齋藤をとらえる場面も見られ、互角ともいえる展開だったが、徐々に齋藤のパンチも西村をとらえはじめる。2ラウンド目に齋藤がダウンを奪い、そこから一気に勝負がついた。部長の齋藤の絶対に負けられない意地が勝ったか。西村の距離で試合をやりきれれば西村にも勝機があったと思うが、さすがに齋藤はそれをさせなかった。齋藤も昨年度のデビューから着実に力をつけてきている。まずは今大会優勝を目指したいところである。
関真琴都(高一)VS藤田国暢選手(横浜総合) RSC負け 1R 2'05"
関はこれがデビュー戦。藤田選手は高二の選手で接近した強打が持ち味の選手。試合開始直後から藤田選手は距離を詰めて強打を放つ。関はこれをさばききることができなかった。強打にひるんで腰を引いてしまい、無念のRSC負けを喫した。ただ、デビュー戦で相手の強打にひるむのはある種当たり前のこと。またコロナ禍で、スパーリングで実戦経験を積む機会も通常に比べて少なかったという部分もある。今後経験を積む中で慣れていけばよい。途中、うまくフックを出して右に回ったり、左ストレートをいいタイミングで打ったり、関本来のよい動きも出ていた。緊張した中でこの動きが出せたのは収穫である。フットワークやストレートパンチなど十分上位で通用する技術をもっているので、これからも次戦を見据えて練習を積んでいこう。
11/15(日)
フライ級決勝
金子悠生(高一)VS瀬筒陸斗選手(武相) RSC負け 1R 1'58"
威力のある左ストレートを武器とする強打の瀬筒選手に対して、金子は懐に飛び込んで自分の距離で勝負したいところ。金子は序盤から積極的に距離を詰め、パンチを当てた。相手のパンチにもよく見て対応できていて、十分に勝負になるかと思ったが、不意にもらったパンチがきいてしまい、無念のRSC負けを喫した。相手の強打にやられた形となったが、あれをもらわなかったら、と思わざるをえない。以前と違い、パンチの当たる間合いでの攻防でもがちゃがちゃせずに対応できるようになってきた。もう少し中から近距離の攻防に安定感が出てくるとよいと感じる。進歩を感じられる試合だったので、次戦に向けてがんばってほしい。
バンタム級決勝
齋藤奨(高二)VS藤田国暢選手(横浜総合) RSC負け 2R 2R 1'21"
強打が持ち味でガンガン前に出てくる藤田選手に対して、齋藤は自分の距離を保って勝負したかったが、藤田選手はそれを許してくれなかった。相手が間合いに入ってきたときにしっかりと先にパンチを出して相手を止めたかったが、常に藤田選手が先に手を出す展開で、先手を取られ続けてしまった。近距離の打ち合いではやはり相手に分があり、RSC負けを喫した。自分のボクシングがやりきれなかった印象である。手数でも明らかに負けていた。悔しさの残った試合だったかと思う。これも経験だと思って前を向き、負けた悔しさをばねに次回捲土重来を期してほしい。
大会結果
関東選抜大会出場権獲得
上田敦士 ライトウェルター級 認定
学校対抗の部
第2位(16ポイント)
大会講評
コロナ禍の中で今大会は無観客で行われました。
その他、感染対策のために、制限のある中での開催となりましたが、出場した選手たちはよくがんばっていました。
このような中、大会開催をしてくださった主催者の方々のご尽力に感謝いたします。
今大会では優勝者を出すことができず、悔しい結果となりましたが、この悔しさをばねにがんばってまいりたいと思います。
また、ライトウェルター級の上田は認定で1月に行われる関東選抜大会の出場権を得ました。
まずは1月の関東選抜大会に向けて取り組んでまいります。
これからも応援よろしくお願いいたします。
お世話になった皆さま、ありがとうございました。
(文責 顧問)
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