オックスフォード研修では、午後の「プロジェクトワーク」後にも、さまざまな体験が用意されております。
まずご紹介するのが、8/10(木)に実施した、オックスフォード名物の「パンティング(punting)」です(平底舟に乗り、長い棒で川底をつきながら進む舟遊び)。パンティングの発着場所が、モードリン・カレッジの近く、モードリン・ブリッジのたもとにあります(ここには、テムズ川の支流チャーウェル川が流れています)。
生徒たちは5名程度のグループに分かれ、7つの舟に乗り込み、一人が船頭役となって舟が進んでいきます。舟同士が接触してしまうなど、思うように進まない場面もありましたが、だんだん慣れてくるとともに、団結力がさらに高まったのではないかと思います。7つの舟をそれぞれ撮った写真は、ジュビリー・ブリッジ周辺からのものです(ここが折り返し地点。オックスフォードの地図で、橋の位置などからパンティングのルートをお確かめいただくと、体験の様子がより伝わりやすいかと存じます)。
続いて、8/11(金)は、弁論・ディベートの団体として世界的に名高い、オックスフォード・ユニオンの図書館・議事堂を訪問しました。世界史の授業と関連するところでは、19世紀のグラッドストンが、ユニオンの会長を務めていました(その経験を生かし、後に政治家・首相として、議会で演説を展開することになります)。
また、美術史上は、図書館の天井を彩るウィリアム・モリスのデザインや、「アーサー王伝説」に関係した壁画(mural)が有名で、生徒たちも静粛を保ちつつ、夢中になって写真を撮っていました。というのも、テーマレッスンで「ラファエル前派」(Pre-Raphaelites)の運動について学んでおり、ロセッティや、それに連なる(第二世代の)モリス、エドワード・バーン=ジョーンズらの活動に思いを馳せる下地ができていたためです。
こうして、オックスフォードの歴史・文化に根ざした諸体験を通じ、研修はいっそうの深まりを見せていきます。
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