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図書館

【清話書林】講演会「メディアにふれる秋」(第2回)を実施しました

投稿日2023/11/9

図書館主催の講演会の第2回目として、11月4日(土)に編集者の方をお招きしてお話を伺いました。

講演者は新潮社・新潮文庫編集部の佐々木悠様です。

朝井リョウさんや朱野帰子さん、町田そのこさんといった、生徒たちにも馴染みのある作家さんを担当されている現役の編集者さんがいらっしゃるということで、読書好きの生徒たちが大勢集まってくれました。

編集者には決まった出社時間がなく自由な(反面、責任の重い)働きかたであることや、帯や表紙のデザインを考えたりすることも編集者の仕事であることなど、一般にイメージされる「原稿のチェック」だけではない編集者の具体的な仕事内容もご紹介頂きました。
オフレコで、作家さんとの締め切りをめぐる攻防もご紹介頂き、まさに「事実は小説より奇なり」といったエピソードに生徒たちも大喜びでした。

さらに、実際に本になるゲラもお持ちいただき、編集者がどのように原稿に赤を入れるか、ということも見せていただきました。

加えて、ご自身の中高時代の読書体験や大学受験のエピソード等もご紹介頂きました。
好奇心を大事にして様々なコンテンツに触れること、受験のための勉強で学んだことでも関連する事柄に触れることが、知識の枝葉を広げることになり、作品を楽しむ視点を増やすことにもつながるほか、大人になってからの仕事にも活きる、というメッセージは生徒にとって大きな刺激になったと思います。

講演終了後には図書研究部の生徒が小説を書く方法について質問していました。
プロの編集者の方からプロットの作り方を教わるという貴重な経験をさせていただいたほか、「作品を書き上げることが成長につながるので、頑張って仕上げてみて」と激励の言葉も頂戴していました。

今回の講演会を機に、今まで以上に積極的に本を手に取ってくれれば、と思います。

改めて、この度お世話になりました佐々木様に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。

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