高一の歴史総合で実施している「模擬国連」の授業。前回の記事(2/10)では、1時間目の授業の様子をお伝えしました。
続けて2~3時間目をレポートします。
いよいよ担当国グループでリサーチした内容をもとに、5つの議場に分かれて、それぞれの議場で討議を進めていきます。ジグソー法を活用した振り分けにより、各国の大使が一人ずつ構成する議場では、各自が自国の立場や国益をふまえながら、課題解決にむけての決議案作成のために討議と交渉を繰り返します。
今回の議題は、「イスラエル・ガザ危機」。
現実に起きている出来事であり、簡単に解決できる問題ではありませんが、授業でも学んだ中東情勢の知識をもとに、少しでもリアリティを感じながら議論してくれることを期待します。
3時間目、どのクラスの議場でも決議案が提出され、採決が行われましたが、否決されたところもあり、決議案の内容や結果はさまざまでした。
この授業では、リサーチや決議案の作成において、各自が持っているChromebookを利用しています。Googleクラスルームに事前に指示や資料をあげておき、リサーチ・ペーパーや決議案のフォーマットもGoogleドキュメントで用意してリンク先を貼っておきます。Googleドキュメントであれば、同じスタンスで決議の内容に賛同してくれる国と「共有」して執筆・編集ができます。投票前には、議場内のすべての国とも決議案を共有できますので、手早く内容を理解したうえで賛成・反対の意思表示を問う投票が可能となります。
3回の模擬国連の授業を終えて、生徒の感想を紹介します。
・「答えのない問題について解決策を模索するのは意外と楽しかったです。個人的には5,6時間くらいやってもいいかなと思いました。」
・「各国の外交スタンスを考えながら上手く自分側に引き込む方法を練る作業がとても楽しかったし興味深かった。」
・「模擬国連の授業は、国際問題に深く関わり、協力や交渉のスキルを鍛える機会でした。異なる視点を理解し、リーダーシップを発揮することができました。」
・「議題を今現在起きている問題にしているため、問題について深く学ぶことができ、より日常のニュースに興味が持てるようになりました。」
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