オックスフォード研修もいよいよ残りわずかになってきました。
生徒諸君はプログラムにもすっかり慣れ、午前のテーマ学習、午後のプロジェクトワークとも真剣に取り組み、充実した日々を過ごしています。
8月12日(月)は、午前中の2・3限を利用してクライスト・チャーチを見学しました。ハリー・ポッターシリーズの映画のロケ地としても有名ですが、13名のイギリス首相や、アインシュタインをはじめとした著名な研究者を数多く輩出した伝統あるカレッジです。カレッジ創立以来の歴史的経緯に関する説明を聞きながら、荘厳かつ壮麗な多くの建築物を目にすることができ、改めてオックスフォードの学術的な蓄積の厚みを感じたことと思います。
放課後は、歴史学者のRobert Evans先生(オックスフォード大学オリオル・カレッジ名誉教授)をお招きし、特別講義をしていただきました。オックスフォードの地理的な特性や、街が形成されて変容していく歴史的背景と経緯、そしてオックスフォードに点在するブループラークの紹介を交えながら現在の街の特徴に関する説明をしていただくなど、多様な視点からお話をいただきました。質疑応答の場面では、生徒諸君の活発な質問にも丁寧にお答えいただき、とてもよい刺激になったと思います。
また、放課後になると少し遠出をして街めぐりをしたり、計画を立てて世界遺産のブレナム宮殿まで足を伸ばしたりと、学習プログラム以外の面でもイギリスでの時間の流れを楽しむ余裕が生まれてきました。
毎日のランチタイムも、最初はスーパーのミールディールやファーストフードを利用することが多かったのですが、最近では新しいお店を開拓し始めているようです。
先日も多くの生徒諸君が、グロスターグリーンマーケットという屋台村に足を伸ばし、世界中のおいしそうな料理をセレクトして、国際色豊かなランチを楽しんでいました。
カレッジから一歩外の世界に踏み出すことで、多様性に富むオックスフォードの街の魅力を肌で感じている様子が垣間見られ、とても印象的なランチタイムとなりました。
8月16日(金)には、これまでのプロジェクトワークの成果を発表するプレゼンテーションが行われる予定で、生徒諸君は互いに協力しながら真剣に準備を進めています。
これまで学び、考えてきたことを、彼らがどのような形で発表してくれるのか、今からとても楽しみにしています。
残りの数日間、生徒諸君がかけがえのない時間を過ごすなかで多くのことを発見し、一段と逞しく成長してくれることを期待します。
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