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中学3年で模擬国連の授業を実施しました。

投稿日2021/3/2

中学3年生を対象に、社会科の時間を活用して「模擬国連」を体験してもらいました。この「模擬国連」の授業は、生徒一人一人が異なる大使の役割を演じて、国連を仮定した会議にのぞみ、国際問題についての解決策を討議してもらうものです。過去の授業では「核軍縮」や「難民問題」などを議題として設定しましたが、今回は「マイノリティに対する差別をなくす」に挑んでもらいました。昨年、アメリカを中心に「ブラック・ライブズ・マター」運動が高揚しました。この動きは全世界に広がり、各国で黒人や先住民などマイノリティの存在をあらためて意識し直すきっかけとなりましたので、今回の議題として取り組んでもらうことにしました。授業は3時間分を充てました。1時間目に担当国を割り当て、同一担当国のメンバーでグループワークを行い、リサーチを進めてもらいます。この時期は感染の懸念もありますので、グループワークでは一人1台のクロームブック(Chromebook)を使用し、情報共有はできるだけWeb上で行い、リサーチ・ペーパーなどはグーグルドキュメントで共有するかたちで作成してもらいました。2時間目はいよいよ討議の時間ですが、ここでも感染対策として授業前の手の消毒、マスク着用を必須とし、対面となる場合はパーテーションをはさんで話してもらうようにしました。初めての体験授業のため、目的や方法が十分理解しきれていない人もいましたが、この一年、動画や講義形式ばかりの受動的な授業でうんざりだったのか、能動的に取り組まないといけないこの授業は新鮮で、概ね授業スタイルには満足してくれたようです。最後のレビューでも、議題が難しかったという声が散見されましたが、以下のような回答が寄せられました。

「普段の授業では学べない発言(方法)や(情報の)まとめかたが身についた。」
「他国と交渉するスキルは、きっと将来に役立つと思う。」
「国連というものやマイノリティの問題について、考えるきっかけとなった。」

新課程の教育においては「思考力・判断力・表現力」を伸ばすことが目指されています。また、教育現場でのICTの活用は必須となっていきます。このような形式の授業が、ポスト・コロナ時代に必要な素養・資質を身につける機会となってくれると期待しています。

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