新国立劇場で開催された「高校生のためのオペラ鑑賞教室2022」に行ってきました。今年の演目はプッチーニの「蝶々夫人」です。日本の長崎を舞台にした蝶々さんの悲恋の物語で、日本の民謡なども取り入れた全編聴きどころ満載のオペラです。
吹奏楽部の生徒や高校音楽の選択者を中心に20名ほどの中高生が参加してくれました。鑑賞前には事前レクチャーの機会も設け、作曲家プッチーニの紹介や作品と長崎とのかかわり、オペラのストーリーと聴きどころの徹底解説を行いました。参加した生徒は作品への理解を十分ふまえたうえでの鑑賞となりましたので、生の舞台に接することでの感動はもちろん、場面ごとの印象や理解はより一層鮮明なものとなったようです。
オペラのように大勢の人が作りあげる舞台芸術は、いつにもましてコロナ下での上演が難しいのだと思います。生のオペラを観ることで、オペラが、多くの歌手や奏者、それにスタッフの皆さんが力を合わせて作りあげたものだと理解できたのではないでしょうか。感動したという声はもちろん、これほどダイナミックで圧倒されるものだと思わなかった、という感想の中には多くの作り手の思いが伝わったのだと感じられました。
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