図書館

12月25日（月）に、新潮社にお邪魔して社内の見学をさせていただきました。
長い歴史を持つ文芸出版社で、スピン（しおり紐）が付いている唯一の文庫本「新潮文庫」の版元としても、生徒に馴染みのある出版社です。

本館ロビーの壁面彫刻「人類の文字」に圧倒されて始まった見学では、出版部と校閲部、資料室を案内して頂きました。

「業界No.1」の呼び声が高い新潮社の校閲部の方々には、現在上映中の映画の原作である朝井リョウ『正欲』や、村上春樹の新作『街とその不確かな壁』、新潮社校閲部の仕事を描いたコミックエッセイ『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』といった書籍の校閲ゲラを見せていただきました。
文学作品という著者の「作品」に対して、どのような視点から校閲をかけてゆくのか、その方法だけでなく、仕事にかける思いやポリシーも語っていただきました。
学校の授業を通して学んでいる「メディアリテラシー」が、社会で必要なスキルだと実感することもできました。

社内見学の後は、新潮社の歴史を中心にレクチャーをいただきました。
ご担当の馬宮様の軽快なトークと、新潮社と日本の近代文学・メディア界のつながりを紐解く数々のエピソードに、参加した生徒たちは前のめりになって聞き入っていました。

改めて、お世話になりました新潮社の皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました。