7月29日(土)に神奈川近代文学館にて開催された第11回ビブリオバトル神奈川県大会に、高校二年の亀山泰生君が出場しました。
久坂部羊の小説『院長選挙』を取り上げ、医者という「真面目」で「高潔」なイメージとはかけ離れたまるでギャグ漫画のように幼稚な喧嘩の面白さや、ふとした瞬間に描かれる”医者も一人の人間なのだ”という気づきなど、作品の魅力を熱量の高い発表で紹介しました。
なかでも、「いい加減でどうしようもない人間に思える彼らも、院長選挙に出馬できるだけの実力は持っており、それはたゆまぬ努力に裏打ちされているところに感動を覚える」という亀山君の思いは、多くの聴衆を引き付けていたように思います。
グループ予選でチャンプ本に選ばれて決勝に進みましたが、そこで荻原規子の小説『これは王国のかぎ』に敗れ、全国大会への出場は叶いませんでした。
高校二年生は9月の打越祭でのビブリオバトルが引退試合となります。
今回の経験を糧に、更なる飛躍を期待したいと思います。
打越祭にお運び頂く際には、ぜひ清話書林でのビブリオバトルもご観覧ください。
copyright Asano Junior High School. and Senior High School.